災害看護関連用語 帰宅困難者
用語 帰宅困難者
英訳 People who are difficult to go home
定義 大規模な災害時に、公共交通機関の不通により、会社や学校、外出先などから自宅に帰ることが困難になった人
解説 駅周辺や避難所に多人数が押し寄せ、休憩場所やトイレが不足して混乱が生じる状況となる。また、帰宅しようとして一斉に移動を開始することで「群衆雪崩(沢山の人間が束になって、そのまま浮き上がって横に倒れる事故)」などの危険性もある。
大規模地震発生時には、救命・救助活動、消火活動、緊急輸送活動等の応 急活動を迅速・円滑に行う必要がある。そのため、帰宅困難者の一斉帰宅に伴う混乱を回避するとともに、帰宅 困難者自身の安全を確保することが重要となる。大規模地震発生時には、「むやみに移動を開始しない」 という一斉帰宅抑制の基本原則を徹底することが不可欠である。具体的には、 企業等における従業員等の施設内待機やそのための備蓄の推進、「一時滞在施設」の確保、家族等との安否確認手段の確保、「災害時帰宅支援ステーション」等を確認しておくことが重要となる。
 2011年3月11日の東日本大震災においては、震源から遠く離れていた首都圏でも、地震による影響で、公共交通機関の大半が停止したため、多くの帰宅困難者が発生した。平成27年3月内閣府(防災担当)より「大規模地震の発生に伴う帰宅困難者対策のガイドライン」 が出され、国、地方公共団体、民間企業等、更には国民一人 ひとりが積極的に帰宅困難者等の対策に取り組むことにが期待されるようになってきている。

「一時滞在施設」
 帰宅が可能になるまで待機する場所がない帰宅困難者等を一時的に受け入れる施設。
「災害時帰宅支援ステーション」
 災害時、救助・救命活動が落ち着いた後に帰宅困難者の徒歩帰宅を支援するため、可能な範囲で水道水、トイレ、地図等による道路情報、ラジオ等で知り得た通行可能な道路に関する情報などを提供する施設。コンビニエンスストア、ファミリーレストラン、ガソリンスタンド等である。
事例
参考文献(APA方式) ・内閣府HP:防災情報ページ http://www.bousai.go.jp/(2021.5)
・国土交通省HP:https://www.mlit.go.jp/index.html(2021.5)
最終編集日 2023/08/29 19:32:11