災害看護関連用語 事業継続計画(BCP)
用語 事業継続計画(BCP)
英訳 Business Continuity Plan
定義 大災害や事故などの被害を受けても重要業務が中断しないこと、若しくは中断したとしても可能な限り短い期間で再開することが出来るよう、事業の継続に主眼をおいた計画
解説 東日本大震災では、不足の事態に対応できず、復旧・復興が遅れた。BCPの考え方の基本は、リスク管理の観点に立ち、事業をできるだけダメージを少なくして継続し、早期に復旧することにある。そのためには、日常から、「不測の事態」を分析して、自らの施設の脆弱 な点を洗い出し、その弱い部分を事前に補うよう備えておくことである。 病院においては、機能維持のための準備体制、方策をまとめた計画である。
対応職員 の確保のために、以前の災害対応マニュアルでは「職員は震度 6 弱以上の地震の際には、病院に参集する」とあったものを、BCPでは、「被災した状況下で考えられる、外部にいる職員の被災や、 交通の遮断、家族の反対などによって多くの職員が参集できない、あるいは参集が著し く遅れる可能性を分析し、その上で、被災下であっても参集できるように、平常時から 個々の職員が病院の宿舎や近隣に居住する、バイクや自転車などの参集手段を確保する、 家族への理解を得ておくなどの方策を講ずるとともに、参集した少ない職員での業務の 能率的な運用方法を策定し、それが遂行できるように訓練をしておく。」というように 実効的な形をイメージして作成されなければならない。
事例
参考文献(APA方式) ・厚生労働科学研究(2010):健康危機・大規模 災害に対する初動期医療体制のあり方に関する研究
最終編集日 2019/06/06 19:48:25