災害看護関連用語 CSCATTT
用語 CSCATTT
英訳 Command and Control、Safety、Communication、Assessment、 Triage、Treatment、Transport
定義 あらゆるハザードを想定した大規模災害発生時の体系的な対応の7つの基本原則
解説 英国で開発された標準的な災害教育プログラムであるMIMMS(Major Incident Medical Management and Support)が提唱する体系的な大規模災害対応に必要な7つの基本原則である。

C:Command and Control 指揮・統制
S:Safety        安全
C:Communication    情報伝達
A:Assessment      評価
T:Triage        トリアージ
T:Treatment      治療
T:Transport       搬送

災害現場の医療活動では、災害医療の3T(トリアージ(Triage)、治療(Treatment)、搬送(Transport))を円滑に進め、負傷者の救助と安全な地域への移動を行う。
3Tを有効な活動にするためには、「CSCA」(指揮・統制(Command and Control)、安全(Safety)、情報(Communication)、評価(Assessment))が必要である。
CSCATTTの原則は本質的に現場における各組織間の境界線や歴史的に存在する民間人と軍人との間の境界線、さらには各国間の境界線を越えるものであることを確認されている。大規模災害時の医療に関わる医師・看護師・救急隊員はもとより、警察・消防・医療機関など職種間を越えた連携活動を実践するために有益な基本原則であるとされている。
事例
参考文献(APA方式) ・Advanced Life Support Gyoup、邦訳MIMMS日本委員会(2013):MIMMS大事故災害への医療対応第3版,永井書店.
・日本集団災害医学会(2015):DMAT標準テキスト 改定第2版,へるす出版.
・酒井明子、菊池志津子編(2018):災害看護 看護の専門知識を統合して実践につなげる 改訂第3版,南江堂.
・酒井明子、長田恵子、三澤寿美編(2019):ナーシング・グラフィカ 看護の統合と実践B 災害看護,メディカ出版.
最終編集日 2019/06/06 18:59:23