災害看護関連用語(案) 圧挫症候群
用語 圧挫症候群
英訳 Crush Syndrome
定義 長時間にわたる圧挫に起因する軟組織を含む主骨格筋の外傷や虚血による重篤な全身性の症候群
解説 災害時に建物の倒壊等により主骨格筋が挟まれ長時間による圧迫により発症する。それにより細胞膜の透過性が増大し、細胞内からカリウム、酵素、ミオグロビンが放出される。血圧低下や腎還流量の減少に続発する虚血性腎不全は、急性尿細管壊死や尿毒症をひき起こす。診断の三大ポイントは、@重量物による長時間の狭圧された状況、A患肢の運動知覚麻痺、B赤褐色尿(ポートワイン尿)である。治療は発災直後の現場から始める必要があり、圧迫解除前から大量の輸液を開始することが重要となる。また、圧迫解除後高カリウム血漿から心室細動となることがある。そのため、経時的なモニターリングを実施すると共にすぐに除細動できるように準備をしておく。病院収容後は集中治療室での管理が必要となることが多く、急性腎不全による透析療法が必要なる事がある。よって、緊急透析ができる施設への搬送も考慮する必要ある。そのためには医療施設・消防・警察など他機関との情報共有や調整などの業務も必要となる。
事例
参考文献(APA方式) ・日本集団災害医学会(2015):DMAT標準テキスト 改定第2版,へるす出版.
・太田宗夫編(2007):災害医療 救急医・救急看護師・救急救命士のための災害マニュアル,メディカ出版.
・World Health Organization:ICD-10,World Health Organization.
最終編集日 2019/07/03 12:48:45