用語 | 災害医療コーディネータ |
英訳 | Disaster Medical Care Coordinator |
定義 | 大規模災害時に関わる全ての職種が連携・協働し、効果的な災害支援活動を早期から展開するために、各職種の立場や能力を最大限に活かせるように働きかけ調整する人 |
解説 | 阪神・淡路大震災の1997(平成9)年、兵庫県で初めて導入された。新潟県では、新潟県中越地震後の2006(平成18)年に同制度を導入している。翌年に発生した新潟県中越沖地震では、災害医療コーディネーターが中心となって医療ミーティングの開催、医療チーム派遣、他機関との調整など災害医療のかじ取りを行った。 また、宮城県では、東日本大震災が発生する直前の2011(平成23)年2月に災害医療コーディネート制度を設置している。甚大な被害により広域かつ長時間にわたり行政機能、地域医療体制の機能が低下・停止した状況下で、災害医療コーディネート機能が災害時の保健医療に大きく貢献した。 厚生労働省は、東日本大震災の災害医療活動の検証をもとに2012(平成24)年、「災害医療コーディネート機能の体制を整備すべし」という通達を出している。この流れを受け、各都道府県での災害医療コーディネートの制度設置が進み、各都道府県で登録者が増えている。 平成31年(2019)に厚生労働省から活動要領が出され、災害医療コーディネーターを次のように説明している。災害医療コーディネーターとは、災害時に、都道府県並びに保健所及び市町村が保健医療活動の総合調整等を適切かつ円滑に行えるよう、保健医療調整本部並びに保健所及び市町村における保健医療活動の調整等を担う本部において、被災地の保健医療ニーズの把握、保健医療活動チームの派遣調整等に係る助言及び支援を行うことを目的として、都道府県により任命された者である。 |
事例 | |
参考文献(APA方式) | ・酒井明子、長田恵子、三澤寿美編(2019):ナーシング・グラフィカ 看護の統合と実践B 災害看護,メディカ出版. ・災害医療コーディネーター活動要領 平成31年2月8日 https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000478165.pdf |
最終編集日 | 2023/08/29 19:24:14 |