災害看護関連用語 トリアージ(感染症)
用語 トリアージ(感染症)
英訳 Triage
定義 患者の緊急度・重症度に基づいて、治療の優先度を決定し選別すること。
解説 トリアージは、日常の救急医療でも実施されており、救急事故現場においては、患者の治療順位、救急搬送の順位、搬送先施設の決定などに用いられる。また、救急外来(ER)では、受付に到着した患者をトリアージして治療の優先順位を決定している。
新型コロナウイルスは、「指定感染症」に指定され、陽性者に対し感染症指定医療機関への入院勧告することが原則とされている。しかし、感染者の増加や重症患者の増加に対し、入院を推し進めることは、医療体制を圧迫することになり、医療崩壊につながると指摘された。そこで、トリアージの概念を活用し、新型コロナウイルス感染症の重症度を軽症・中等度T・中等度U・重症の4段階に分類作成した。これにより重症度に応じた治療の優先度や入院先の選定が実施されるようになった。
事例
参考文献(APA方式) 新型コロナウイルス感染症(COVID-19 )診療の手引き・第3版
https://www.mhlw.go.jp/content/000631552.pdf
二宮宣文他(2014):トリアージ 日常からトリアージを考える,荘道社,東京
最終編集日 2021/08/19 16:26:18