災害看護関連用語 ユニバーサルマスキング
用語 ユニバーサルマスキング
英訳 universal masking
定義 「無症状の人も含めてマスクを着用する」という考え方の推奨
解説  新型コロナウイルスの流行によって、マスクの使用目的は大きく変化した。2002〜2003年に世界に拡散した重症急性呼吸器症候群(SARS)に対して、咳エチケットが始まった。これは、咳などの呼吸器症状のある人々の医療機関に立ち入る時には関谷くしゃみをティッシュなどで覆うというものである。すなわち、発症した人々が感染源にならないための対策であり、このときにもマスクが使用されることがあった。
 しかし、COVID-19は無症状であっても感染性を示すため、咳エチケットでは流行を防ぐことができない。そのため、この推奨は「発症前に感染性のピークがある」という事実と「マスクは会話などで発生する飛沫の拡散を減少させる」という事実から、おそらく新型コロナに対して予防効果があるのだろうと考え出された推奨である。
 自分が感染者であった場合、周囲の人々にウイルスを暴露させないことを目的とし全ての人がマスクを着用することであり、必ずしもサージカルマスクは必要としない。
事例 International Journal of Pharmaceutical Sciences and Research 7月17日 20:24・by Society of Pharmaceutical Sciences and Research-SPSR
参考文献(APA方式) 矢野邦夫:INFECTION CONTROL. 2020 Vol.29. no.9 p862
Christopher Chao et all:Characterization of expiration air jets and droplet size distributions immediately at the mouth opening, Journal of Aerosol Science Volume 40, Issue 2, February 2009, Pages 122-133
最終編集日 2021/08/10 16:21:25