用語 | 発熱外来 |
英訳 | fever is foreign |
定義 | 感冒様の症状を示した患者から新型インフルエンザの感染者を抽出し、指定病院の「発熱外来」に隔離することで、一般の診療所や病棟を介した新型インフルエンザの蔓延を防止することを目的として設置されたシステム |
解説 | 感冒様の症状が発生した患者から電話で相談を受け、症状から新型か否かを推測し、新型である可能性が高い患者を、「発熱外来」に隔離する (新型インフルエンザ専門家会議 2007, pp. 112) 。 発熱相談センターの指導を受けた者等から受診の連絡を受けた医療従事者は、個人防護具装着等十分な感染防止策を行い、他の疾患の患者と接触することのないよう動線を確保して対応する。 COVID-19発生後、これまでの「 帰国者・接触者外来や地域外来・地域外来・検査センター」中心の検査体制から、「帰国者・接触者相談センターを介することなく、かかりつけ医等にまず電話等で相談し、地域で身近な医療機関等を相談・受診し、必要に応じて検査を受けられる体制」へ転換する考えを示している。季節性インフルエンザと新型コロナウイルス感染症とが「並走」することとなり、発熱症状等のある患者が激増すると予想され、従前の体制では検査ニーズに応えることが難しくなるためである。 厚労省は既存の帰国者・接触者外来等も含め、発熱患者等の診療・検査を行う医療機関を「診療・検査医療機関(仮称)」として指定し、速やかに増やすことを求め、指定に当たっては、「各医療機関における相談、診療・検査が対応可能な時間帯」(例えば、「相談はいつでも受付可能だが、診察・検査可能な時間帯は午前中のみである」など)を把握し、「医療機関の一覧表」などを作成しておくことが重要であると示している。 |
事例 | https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/pdf/09-06.pdf(新型インフルエンザ専門家会議 2007 医療体制に関するガイドライン) pp.112 |
参考文献(APA方式) | 新型インフルエンザ専門家会議2007.医療体制に関するガイドライン pp.112 厚労省-季節性インフルエンザと新型コロナウイルス感染症との並走を踏まえた医療提供体制―https://gemmed.ghc-j.com/?p=36540 |
最終編集日 | 2021/08/19 12:47:05 |