用語 | 咳エチケット |
英訳 | cough etiquette |
定義 | 咳やくしゃみの飛沫による感染を防止するための個人が守るマナー |
解説 | 飛沫の飛散を防止し、汚染されたティッシュや手指を介した拡散も防止することを目的としいる。当初、主に SARS に対する医療施設内感染対策として、2004 年 1 月に CDC が勧告したもので、その後、医療施設内においてインフルエンザを含めたすべての呼吸器症状を有する感染症の伝播を予防するための方策として、2004 年 11 月に CDC から改めて勧告さた。 CDC の感染対策に関する従来からの勧告は、もっぱら医療従事者自身が行うべき対策を示したものであり、患者に対して何かを指示し協力を求めるという部分は補足的な項目にすぎなかったが、呼吸器衛生/咳エチケットは、主に患者自身が行う感染対策であり、医療従事者が呼吸器症状のある患者に対して、上手に働きかけ協力を得て、実施していく必要のある対策である。 具体的内容は、医療施設内の呼吸器症状を有するすべての人に対して、 ●咳またはくしゃみの時は鼻や口を覆うこと ●呼吸器分泌物を封じ込めるためにティッシュを使用し、使用後のティッシュは最寄りのごみ箱に廃棄すること ●呼吸器分泌物やそれで汚染された物に接触した後は手指衛生を実行すること を指示することになる。 なお、患者などが遵守するのに必要な物品は、医療施設が提供する必要があると思われる。具体的には、 ●ティッシュならびに使用したティッシュを廃棄するためのノンタッチごみ箱を供給 ●速乾性手指消毒薬のディスペンサーを使いやすい場所に設置すること ●手洗い用の石けん及び使い捨てタオルをシンクの使いやすい場所に設置すること が勧告されている。 |
事例 | https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000187997.html |
参考文献(APA方式) | |
最終編集日 | 2021/08/10 13:12:03 |